皆さん、「いのちを守る森の防潮堤」をご存知でしょうか?。先人は海岸の厳しい環境から生活や生産の場を守るために、潮風や痩せた土地にに強くて、成長の早いクロマツ・アカマツを植え、防潮林を築きました。しかし、今回の震災では皆さんご存知のように、津波で根こそぎ倒れ、流木となって襲ってきたのです。
一方で広葉樹は一部生き残りました。元々、東北の海岸エリアには常緑広葉樹の森もあります。海岸に近く、土壌条件の非常に厳しい環境ではマツも必要ですが、単一な植生ではなく、津波を乗り越えて生きる広葉樹を混ぜた森が、津波被災地にあった防潮林なのではないかと訴える専門家がいます。この理論を引っ張っているのが宮脇昭・横浜国立大学名誉教授です。
宮脇先生によれば森の防潮堤は病虫害に強く、根が深いので津波にも強い、たくましい生命力が森にはあるそうだ。
私は10mの堤防で防げなければ、15mの堤防を築けばいいという考え方は反対です。そもそも人間が自然の猛威を完璧に防御できるはずがない。コンクリートの堤防と自然林の防潮林、そして防災情報発信の強化で多角的に、多重的に防御することが重要。
「いのちを守る防潮堤」はがれきを土と混ぜ、マウンドを築きます。そのがれきは元は被災地の皆さんの魂が刻まれた家、建物、生活を守ってきた林です。防潮堤という機能的な面だけでなく、鎮魂の丘として震災を地域に語り継ぐ存在になるでしょう。私はこの「いのちを守る森の防潮堤」の実現に向け、全力を傾けたい。
14日月曜日に宮城県議会の超党派で構成される「いのちを守る防潮堤」推進議員連盟の皆様と意見交換をしました。
今回、国会議員でこれを進めようと積極的に動いているのは新党日本の田中康夫議員、自民党の小野寺五典議員、社民党の阿部知子議員の3人。私の尊敬する、目標とする先輩方と超党派で活動できることを意気に感じています。
現実を見れば、クリアーしなければいけないことは多いです。そもそも、この森で作る堤防が機能するのか、費用対効果はあるのか?理念は素晴らしくても、国家経営の面から正当な事業になり得るかをきちんと検証しなければいけません。さらに現状、瓦礫はコンクリートがらなどは埋戻し材として使うことは認められていますが、木を埋めることは法律に抵触する恐れがあります。また、既に計画に沿って処理が進行していることや県、市、国の調整=事業や予算の立て付けをどうするかなども課題。
来週には早速、省庁を呼んでヒアリングをする予定です。これらの懸案事項をぶつけて見ようと考えています。


